ヴィアーレ手芸部(部員数一名)の挑戦録

2022年06月30日

こんにちは、スタッフの小形です。

なんだかすっかり暑くなってしまって、今年の夏はずいぶんせっかちですね。

夏(太陽とビール)が好きなので、去ってゆくのも慌てないよう願うばかりです。

 

さて、この暑いのにさらに暑苦しい話題を失礼致します。

私の数少ない趣味の中のひとつ。編み物です。もう、毛糸玉を思い描いただけで体感気温が上がりそうですね。

だいたい冬はなにかしら編んでいるのですが、大物のアランカーディガンを作り終えた昨年12月末頃。

次は何を編もうかナー?なんて考えていましたところ、

ブログを読んでくださった飼い主様たちから「まだ刺繍はされていますか?」と

チラホラ聞いていただく機会がありました。

「いやー、寒い時期はもっぱら編み物でして。でへへ。」

などとのらりくらりお答えしてたんですが、ふとある事を思い出したのです。

持ってる編み物本の中に、まずカーディガンを編んで、それに刺繍を入れる作品があった事に。

すっっっごく可愛いデザインなのですが、難易度ハードルが高すぎて、無意識のうちに作りたいものの候補からは外れてしまっていました。

思い出したのをきっかけに、心の奥底からふつふつと声がし始めます。

………あれ?もしかして、出来ないって事は無いんじゃない?

……挑戦してみても、いいんじゃない?

…編み物も刺繍もできるなんて、嬉しいと楽しいのミルフィーユなんじゃない…!?

せっかく去年「刺繍」という新しい翼を手に入れたのだから。だったら勇気を出して、不格好でもいいじゃない。この手芸という大空を自由に飛び回ってみたい!

ワクワクで胸がいっぱいになったら行動開始です。

まずは本体を編まなければならないのですが、これがまずクセモノで。

モヘア糸の3本取りでパーツを編み、はぎ合わせたらポケットを作り、さらにはかぎ針編みでふちをぐるっと編み足して仕上げにボタンをつけるいう、

考えうる限りの面倒くささをこれでもかと詰め込んだ 手芸の楽しさがギュッと詰まった作品です。

悪戦苦闘しながらも、なんとか完成にこぎ着けました。土台の。

土台から手間かけまくって作って、わしゃTOKIOか。と自分にツッコミをいれながら、ようやく本丸の刺繍のスタートです。

ニットに丸枠なんてつけられないし、どうやって刺せばいいのかナー?なんていう私の初心者まる出しで計画性のない疑問の答えは、全部グーグル先生が知ってらっしゃいました。ネットってすっごい。

刺繍用シートなるものを用い、初めて使用するウール糸ってやつで、図案通りにチクチクチクチク…

なーんかちょっとお手本と違うなぁ、と気づいても、手を止めないのが私の悪しきポリシー。ひたすらチクチクチクチク…

そうして土台作りを始めてから約4ヶ月もの時間を費やし、ついに戦いが幕を下ろしました。

勝ったか負けたかはわかりませんが、とにかくモノは出来上がりました。そう、この事実が大事。

それでは注いだ情熱と時間の供養に、ここに証拠写真を残したいと思います。そりゃっ

刺繍箇所は、両前立て上部と、それにつながる後ろの襟ぐりのところです。

どうでしょ?原作と使用色は変えてしまったので、ややブイシーな雰囲気になりましたが、デザインの秀逸さのおかげでそんなに変ではないかと。

あとは小形流鑑賞メソッド(薄目で遠くから見る)を駆使し、満足感はバッチリです。

羽織ってみるとふんわりと柔らかく、私の成長期の止まらない二の腕もなんとか収まってくれました。モヘアって優しいですね。

実際に着用するシーズンは過ぎてしまいましたので、今秋の到来の楽しみとなりました。

 

それでは、毎度長々とお付き合い頂きありがとうございました。

危険な暑さが連日続いていますので、皆様ならびにペットちゃん、熱中症にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

 

 

※写真の中に猫が見えた、という方!今日の運勢はとってもラッキー!何をしてもうまくいくはず☆